重症熱性血小板減少症候群の感染経路
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、ウイルスを保有したマダニに血を吸われ、傷口からウイルスが侵入することで発症します。この他、感染者の血液や体液から感染するケースも報告されています。
SFTSウイルスを保有しているマダニは、森林や草地、住宅地周辺の空き地などに生息し、春から秋にかけて活動します。
これらのマダニが寄生した渡り鳥がマダニの生息域を広げることも指摘されており、ウイルスを持ったマダニと接触する機会はどんどん増えています。
SFTSに感染しないために
秋は、ハイキング・ピクニック・遠足・山菜採り・きのこ狩りなど野山にでかけることの多いシーズンですが、マダニが生息しそうな場所に出かける際には、長袖・長ズボンを着用し、靴下を履いて足を完全に覆うデザインの靴を履くなど、できるだけ肌を露出しない服装を心がけることが大切です。手袋や登山用スパッツなども着用すると安心でしょう。暗い色の服を着ているとマダニが服の上を這っていても見つけにくいので、明るく薄い服を着てマダニが付いていないか常に確認するよう心がけることも大切です。
布や毛糸製のものより、化学繊維素材の服のほうがマダニが付きにくいという点も知っておくと良いでしょう。
ちなみに、身体の中で特にマダニが付きやすい場所は、足の付け根、手首、ひざ裏、わきの下、髪の毛の中などです。
野山では、草地に寝転がったり直接座ったりせず、帰ったあとは入浴し、必ず服を着替えるようにしてください。